松山油脂のモノづくり / 枠練り製法

熟成によって硬く、崩れにくく

純度が高まった、粘性のある石けん(ニートソープ)を、温度の高い流動性のある状態で枠に流し込みます。枠に流し込んで冷やし固めることから「枠練り製法」と呼ばれる、石けんのつくり方です。松山油脂では、顔・身体用として使われる化粧石けんをこの枠練り製法でつくっています。

  • 枠に流し込んだ後は1~2日ほど静置し、石けんを冷やし固めます。その過程で石けんの結晶化が始まります。固まったら石けんを枠から外し、板状に切ります。2名でステンレス鋼線の両端を持ち、声をかけタイミングを合わせながら1段ずつ切ります。板状に切った石けんを、各製品の重量に合わせて縦横それぞれ 裁断します(小切り)。

  • 小切りされた石けんを、すのこに並べて7~20日間乾燥熟成させます(不透明石けんの場合)。この間に水分が揮発し、石けんの結晶がしっかりしていきます。枠練り製法の石けんが硬くて溶け崩れしにくいのはこのためです。

  • 乾燥熟成期間を経た石けんは、最後に揮発分などの試験を行ないます。規格を満たし試験に合格した石けんだけが、仕上げ工程に入ります。仕上げ工程で包装された石けんは、最終製品として梱包され、お客様に届けられます。